黄思[女亭]『浪漫金曲 剛琴演唱2』

いままで黄思[女亭]のアルバムで一番意外なものは『浪漫金曲 剛琴演唱2』でしょう。いうまでもなくピアノを主伴奏とした小編成のオケであり、同様なものとして「剛琴點唱集シリーズ」がありましたが、それらはすべて台語のものでした。もしかしたら「浪漫金曲 剛琴演唱シリーズ」はそれの国語版という位置ずけなのかもしれません。
どちらのシリーズもピアノが主伴奏ですが、私はピアノを伴奏にしたものはとても好きです。私は昔からクラシック音楽が好きでよく聞いていましたが、とりわけピアノ音楽が好きでした。ピアノという楽器は数多くの楽器の中でも特に表現力に優れているからです。ピアノ一台あればオーケストラに匹敵するといってもいいくらいだと思っています。ピアノは特に音域が広いのと、もともとピアノという語はピアノフォルテの略であり、小さな音から大きな音まで出せる楽器である。この点は他の楽器にはないピアノの大きな特長だと思います。またピアノの音はニュートラルであり、妙なキャラクターがないということも幅広い音楽に適応し、かつ表現力を高めている要素かと思います。
下に『浪漫金曲 剛琴演唱2』のジャケット写真があります。曲名も見ればわかると思いまますが、国語のスタンダード曲が主です。この中に日本曲が3曲あるように思います。「涙麗愛河橋」は原曲は「湯島の白梅」(婦系図の歌)かと思います。この曲を中国語で聞いたのは初めてです。黄思[女亭]の声は元来軽く柔和であるので、台語だけでなく、このような国語のアルバムでも十分に楽しめます。





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